二級ボイラー技士 試験問題!! 過去問と解答、解説 平成30年下期 問11~問20(ボイラーの取扱いに関する知識)
二級ボイラー技士 試験問題!!過去問 解答と解説
平成30年下期 問11~問20(ボイラーの取扱いに関する知識)
の過去問と解答、解説 です。
問11 ボイラー水の吹出しについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止して、ボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。
- 給湯用温水ボイラーの吹出しは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮して、ボイラー休止中に適宜行う。
- 水冷壁の吹出しは、スラッジなどの沈殿を考慮して、運転中に適宜行う。
- 吹出しを行っている間は、他の作業を行ってはならない。
- 吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に開き、次に漸開弁を開いて吹出しを行う。
問12 ボイラーの燃焼安全装置の燃料油用遮断弁(直動式電磁弁)の遮断機構の故障の原因となる事項として、誤っているものは次のうちどれか。
- 燃料中の異物が弁へかみ込んでいる。
- 弁棒に曲がりが生じている。
- 電磁コイルの絶縁性能が低下している。
- ばねが折損している。
- バイメタルが損傷している。
問13 ボイラー水位が安全低水面以下に異常低下する原因となる事項として、誤っているものは次のうちどれか。
- 給水内管の穴が閉塞している。
- 不純物により水面計が閉塞している。
- 吹出し装置の閉止が不完全である。
- 蒸気を大量に消費した。
- 給水温度が低下した。
問14 ボイラーにおけるキャリオーバの害として、誤っているものは次のうちどれか。
- 蒸気の純度を低下させる。
- ボイラー水全体が著しく揺動し、水面計の水位が確認しにくくなる。
- 自動制御関係の検出端の開口部若しくは連絡配管の閉塞又は機能の障害を起こす。
- 水位制御装置が、ボイラー水位が下がったものと認識し、ボイラー水位を上げて高水位になる。
- ボイラー水が過熱器に入り、蒸気温度が低下したり、過熱器の汚損や破損を起こす。
問15 ボイラーのスートブローについて、誤っているものは次のうちどれか。
- スートブローは、主としてボイラーの水管外面などに付着するすすの除去を目的として行う。
- スートブローは、燃焼量の低い状態のときに行う。
- スートブローの前にはドレンを十分に抜く。
- スートブローは、一箇所に長く吹き付けないようにして行う。
- スートブローの回数は、燃料の種類、負荷の程度、蒸気温度などに応じて決める。
問16 ボイラーの水管理について、誤っているものは次のうちどれか。なお、Lはリットルである。
- 水溶液が酸性かアルカリ性かは、水中の水素イオンと水酸化物イオンの量により定まる。
- 常温(25℃)でpHが7は中性、7を超えるものはアルカリ性である。
- 酸消費量は、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ分の量を示すものである。
- 酸消費量には、酸消費量(pH4.8)と酸消費量(pH8.3)がある。
- マグネシウム硬度は、水中のマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸マグネシウムの量に換算して試料1L中のmg数で表す。
問17 ボイラーの酸洗浄について、誤っているものは次のうちどれか。
- 酸洗浄とは、薬液に酸を用いて洗浄し、ボイラー内のスケールを溶解除去することである。
- 酸洗浄は、薬液によるボイラーの腐食を防止するため抑制剤(インヒビタ)を添加して行う。
- 薬液で洗浄する前には、中和防錆処理を行い、水洗する。
- シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行い、スケールを膨潤させる。
- 酸洗浄作業中は、水素が発生するのでボイラー周辺を火気厳禁にする。
問18 ボイラー清缶剤の使用目的として、誤っているものは次のうちどれか。
- ボイラー給水中の溶存酸素を除去する。
- ボイラー内で軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止する。
- 不溶性の化合物(スラッジ)をボイラー水に溶解させる。
- 水素イオン指数(pH)を調整し、腐食を抑制する。
- 低圧ボイラーでは、ボイラー水中のシリカを可溶性の化合物に変える。
問19 ボイラーの点火前の点検・準備について、誤っているものは次のうちどれか。
- 液体燃料の場合は油タンク内の油量を、ガス燃料の場合にはガス圧力を調べ、適正であることを確認する。
- 験水コックがある場合には、水部にあるコックを開けて、水が噴き出すことを確認する。
- 圧力計の指針の位置を点検し、残針がある場合は予備の圧力計と取り替える。
- 水位を上下して水位検出器の機能を試験し、設定された水位の上限において正確に給水ポンプの起動が行われることを確認する。
- 煙道の各ダンパを全開にしてファンを運転し、炉及び煙道内の換気を行う。
問20 単純軟化法によるボイラー補給水の軟化装置について、正しいものは次のうちどれか。
- 水中の鉄のイオン化を減少させる装置である。
- 強酸性陽イオン交換樹脂により、水中の硬度成分を樹脂のナトリウムと置換させる装置である。
- 半透膜により、純水を作るための装置である。
- 真空脱気により、水中の二酸化炭素を取り除く装置である。
- 高分子気体透過膜により、水中の酸素を取り除く装置である。
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