二級ボイラー技士 試験問題!! 過去問と解答 平成18年下期 問1~問10(ボイラーの構造に関する知識)
二級ボイラー技士 試験問題!!過去問 解答
平成18年下期 問1~問10(ボイラーの構造に関する知識)
の過去問と解答 です。
問1 伝熱に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 伝熱作用は、熱伝導、熱伝達、放射伝熱の三つに分けることができる。
- 温度の一定でない物体の内部で、温度の高い部分から低い部分へ順次熱が伝わる現象を熱伝導という。
- 液体や気体が固体壁に接触して、固体壁との間で熱が移動する現象を熱伝導という。
- 空間を隔てて、相対している物体間に熱が移動する現象を対流伝熱という。
- 固体壁を通して、高温流体から低温流体へ熱が移動する現象を熱貫流という。
問2 水管ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 丸ボイラーに比較して、伝熱面積当たりの保有水量が少ない。
- 破裂した場合の被害は、同容量の丸ボイラーに比較して小さい。
- 同容量の丸ボイラーに比較して、負荷変動による圧力及び水位の変動が少ない。
- ボイラー水に確実な流動を行わせ、水管内面が常に水に接し、十分な熱伝達が行われるようにしなければならない。
- 燃焼室の大きさを自由につくることができるので種々の燃料及び燃焼方式に適応ができる。
問3 温水循環装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 温水暖房ボイラーでは、一般には温水循環ポンプを用いて強制循環方式とすることが多い。
- 温水循環ポンプは、配管内に設けられ、普通は渦巻きポンプ又は軸流ポンプが用いられる。
- 凝縮水給水ポンプは、重力環水式の蒸気暖房ボイラーに用いられる。
- 真空給水ポンプは、温水暖房ボイラーの循環ポンプとして広く用いられる。
- 真空給水ポンプは、一般に真空ポンプと給水ポンプとを受水槽とともに一体化して、それぞれのモータによって駆動される。
問4 ボイラーの附属品及び附属装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 吹出し弁は、スラッジなどによる故障を避けるため仕切弁又はY形弁が用いられる。
- 給水内管は、給水がボイラーの胴又はドラムの広い範囲に分布するよう、一般に長い鋼管に多数の穴を設けたものが用いられる。
- 沸水防止管は、ボイラー内の蒸気圧力を一定に保つときに用いられる。
- 丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。
- 圧力計は、一般にブルドン管式が使用され、胴又は蒸気ドラムの一番高い位置に取り付けるのが原則である。
問5 空気予熱器を用いた場合の利点に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- ボイラーの効率が上昇する。
- 燃焼状態が良好になる。
- 燃焼室内温度が上昇し、炉内伝熱管の熱吸収量が多くなる。
- 水分の多い低品位燃料の燃焼に有効である。
- ガス式空気予熱器は、蒸気式空気予熱器に比べて低温腐食防止に有効である。
問6 ボイラーの水位制御に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 水位制御は、負荷の変動に応じて給水量を調節するものである。
- 電極式水位検出器は、検出筒内部の水の純度が高くなると水の導電性が低下し、検出器が正常に作動しなくなる。
- フロート式水位検出器の水側連絡管には、呼び径20A以上の管を使用し、曲げ部分は内部の掃除が容易にできる構造とする。
- フロート式水位検出器の水側連絡管に設けるバルブ又はコックは、直流形の構造とする。
- 2要素式水位制御とは、ドラム水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する制御方式で、負荷変動が激しいとき良好な制御ができる。
問7 次の記述に適合するボイラーは、(1)~(5)のうちどれか。
「長い管系で構成され、給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次流れ、他端から所要の蒸気が取り出せるようになったボイラーである。」
- 多管式立てボイラー
- 放射形ボイラー
- 貫流ボイラー
- 横管式立てボイラー
- 強制循環式水管ボイラー
問8 炉筒に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 炉筒は、燃焼ガスによって加熱されると鏡板によって拘束されているため、炉筒板内部には圧縮応力が生ずる。
- ガセットステーを取り付ける場合には、鏡板のブリージングスペースに設ける。
- 波形炉筒の波形には、モリソン形、フォックス形及びブラウン形がある。
- 波形炉筒は、平形炉筒に比べ外圧に対し強度が大きい。
- 平形炉筒の伸縮継手の多くは各節の接合部に設けられ、波形部高さが高いほど強め輪としての強さが増す。
問9 鋳鉄製ボイラーに関し、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A ドライボトム形は、伝熱面積を増加させるためにボイラー底部にも水を循環させる構造である。
B 温水ボイラーでは、圧力の過大上昇を防止するため、逃がし管又は逃がし弁を必要とする。
C 鋼製ボイラーに比べて腐食しやすい。
D セクションの増減によって能力を大きくしたり小さくしたりすることができる。
E 熱による不同膨張によって割れが生じやすい。
- A、B
- A、C
- A、E
- B、E
- D、E
問10 燃焼制御に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 蒸気圧力調節器、温水温度調節器などからの信号に応じて燃料量及び空気量を調節し、空燃比を最適に保つ制御を燃焼制御という。
- ダンパ開度調節器は、オンオフ動作、ハイ・ロー・オフ動作及び多位置動作を利用した制御に用いられ、駆動源として油圧、電気などを利用したものがある。
- 比例動作を利用した空気・燃料比制御機構には、一般に熱膨張管式装置が用いられている。
- コントロールモータは、燃料調節弁、燃焼用空気ダンパなどの開度を連続的に調節する操作器である。
- 中・小容量ボイラーに使用される燃料調節弁の開度・流量特性は、一般に直線的に変化するものが多い。
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