二級ボイラー技士 試験問題！！ 過去問と解答 平成１９年上期 問１～問１０（ボイラーの構造に関する知識）
二級ボイラー技士 試験問題！！過去問 解答
平成１９年上期 問１～問１０（ボイラーの構造に関する知識）
の過去問と解答 です。
問１ 熱及び蒸気に関し、次のうち正しいものは次のうちどれか。
- 比熱の大きい物体は、温まりやすく冷えやすい。
- 水の蒸発熱は、圧力が高くなるほど大きくなる。
- 標準大気圧において質量１ｋｇの水を温度１Ｋ（１℃）高めるのに要する熱量は、４．１８７ｋＪである。
- 標準大気圧のときの水の飽和温度は１００℃で、圧力が高くなるに従って飽和温度は低くなる。
- 過熱蒸気は、乾き飽和蒸気のことである。
問２ ボイラーの構造に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 火炉は、燃料を燃焼し熱を発生する部分で、燃焼装置及び燃焼室からなっている。
- 燃焼装置は、燃焼の種類によって異なり、液体燃料、気体燃料及び微粉炭にはバーナが、一般固体燃料には火格子などが用いられる。
- 燃焼室は、燃料の燃焼において、発生する可燃ガスと空気との混合接触を良好にして完全燃焼を行わせる部分である。
- 燃焼室内を大気圧以上にしてボイラーを運転する加圧燃焼方式が、一般化されている。
- 燃焼室に直面している伝熱面は接触伝熱面といわれ、燃焼室を出た高温ガス通路に配置される伝熱面は放射伝熱面といわれる。
問３ 貫流ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 管系だけから構成されているため、高圧ボイラーには適さない。
- 負荷の変動によって圧力変動を生じやすいので、応答の速い給水量及び燃料量の自動制御装置を必要とする。
- 細い管内で給水の全部あるいはほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水を使用しなければならない。
- 管を自由に配置できるので、全体をコンパクトな構造にすることができる。
- 伝熱面積当たりの保有水量が著しく少ないので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間か短い。
問４ 鋳鉄製ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 組立て、解体、搬入に便利である。
- セクションの増減によって能力を大きくしたり、小さくしたりすることができる。
- ウェットボトム形は、伝熱面積を増加させるためにボイラー底部にも水を循環させる構造である。
- 鋼製ボイラーに比較して腐食に弱い。
- 鋳鉄製であるため強度が弱く、高圧及び大容量には適さない。
問５ 炉筒煙管ボイラー各部の構造に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 円筒形の胴は、同種、同厚の材料において他の形状の胴よりも大きな強度を得ることができる。
- ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるものである。
- 管板には、煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられる。
- 胴の周継手の強さは、長手継手の強さの２倍以上としなければならない。
- 波形炉筒は、平形炉筒に比べ熱による伸縮が自由である。
問６ 二色水面計で見える色の組合せとして、次のうち正しいものはどれか。
。。。（蒸気部） （水部）
- 赤 緑
- 黒 銀
- 白 黒
- 赤 白
- 銀 黒
問７ ばね安全弁に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 弁棒はばねの力で押し下げられ、弁体は弁座に密着している。
- 弁体が弁座から上がる距離を揚程（リフト）という。
- ばね安全弁には、揚程式と全量式とがある。
- 全量式安全弁は、吹出し時の蒸気流路面積の中でカーテン面積が最小となる安全弁である。
- 吹出し圧力は、ばねの調整ボルトによって、ばねが弁座を押し付ける力を変えることによって調整する。
問８ 送気系統装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 主蒸気弁には、アングル弁、玉形弁又は仕切弁などが用いられる。
- ２基以上のボイラーが蒸気出口で同一管系に連絡している場合には、主蒸気弁の後に蒸気逆止め弁を設ける。
- 低圧ボイラーの胴又はドラム内には、蒸気と水滴を分離するためインゼクタが設けられる。
- 蒸気トラップは、蒸気使用設備中にたまったドレンを自動的に排出する装置である。
- 減圧弁を使用することによって、１次側（入口側）の蒸気圧力及び蒸気流量にかかわらず２次側（出口側）の蒸気圧力がほぼ一定に保たれる。
問９ 吹出し（ブロー）装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- ボイラー水の不純物の濃度を下げ、かつ、ボイラー内の沈殿物を排出するための装置である。
- 吹出し弁は、スラッジなどによる故障を避けるため、仕切弁又はＹ形弁が用いられる。
- 小容量の低圧ボイラーでは、吹出し弁の代りにコックを用いることが多い。
- 大型及び高圧ボイラーでは、２個の吹出し弁を設け、ボイラーに近い方に漸開弁を、遠い方に急開弁を取り付ける。
- 連続運転するボイラーでは、ボイラー水の濃度を一定に保つように調節弁によって吹出し量を加減し、少量ずつ連続的に吹き出す連続吹出し装置が用いられる。
問１０ 燃焼安全装置に求められる要件として、次のうち誤っているものはどれか。
- 燃焼安全装置は、主安全制御器、火炎検出器、燃料遮断弁などで構成され、信頼性がすぐれていること。
- 主安全制御器は、火炎検出器その他からの信号を受けて、確実に燃料制御のための指令を発すること。
- 点火の前に、ファンによってボイラー内の燃焼ガス側空間（煙道を含む。）を十分な空気量でプレパージするものであること。
- ファンが異常停止した場合は、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断する機能を有すること。
- 異常消火時などの場合には、バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、かつ、手動による操作では再起動できない機能を有すること。
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