二級ボイラー技士 試験問題！！ 過去問と解答 平成２０年上期 問２１～問３０（燃料及び燃焼に関する知識）
二級ボイラー技士 試験問題！！過去問 解答
平成２０年上期 問２１～問３０（燃料及び燃焼に関する知識）
の過去問と解答 です。
問２１ 燃焼に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 燃焼とは、光と熱の発生を伴う急激な酸化反応をいう。
- 燃焼には、燃焼、空気及び温度の三つの要素が必要とされる
- 完全燃焼に必要な最小の空気量を理論空気量という。
- 理論空気量（Ａ０）に対する実際空気量（Ａ）の比を空気比（ｍ）といい、Ａ＝ｍＡ０という関係が成り立つ。
- 実際燃焼温度は、燃焼効率、空気比、伝熱面への吸収熱量などの影響により理論燃焼温度より高くなる。
問２２ 気体燃料の燃焼方法に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 拡散燃焼方式は、ガスと燃焼用空気を別々にバーナから燃焼室に供給する方式で、ボイラー用バーナのほとんどがこの方式を利用している。
- 予混合燃焼方式はガスと燃焼用空気を予め混合して燃焼させる方式で、安定な火炎を作りやすく、逆火の危険性がない。
- 予混合燃焼方式は、気体燃料の特有な燃焼方法で、ボイラー用バーナとしてはパイロットバーナに利用されることがある。
- 拡散燃焼方式は、火炎の広がり、長さ、温度分布などの火炎特性の調節が容易である。
- 拡散燃焼方式を利用した基本的バーナとして、空気流の中心にガスノズルがあり、先端からガスを放射状に噴射するセンタータイプバーナがある。
問２３ 重油に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- Ａ重油は、Ｂ重油より凝固点が低い。
- Ｂ重油は、Ａ重油より硫黄分が少ない。
- 重油の密度は温度により変化し、温度が上昇すると減少する。
- 密度の小さい重油は、大きい重油より単位質量当たりの発熱量が大きい。
- 重油の比熱は、温度及び密度によって変わる。
問２４ 石炭に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 固定炭素は、石炭の主成分をなすものであり、炭化度の進んだものほど多い。
- 石炭の揮発分は、炭化度の進んだものほど少ない。
- 石炭が炉内で加熱されると、まず揮発分が放出され長炎となって燃焼する。
- 石炭の燃料比は、炭化度の進んだものほど小さい。
- 灰分が多いと石炭の発熱量が減少する。
問２５ ボイラーの熱損失のうち、一般に最も大きな熱損失は次のうちどれか。
- 燃えがら中の未燃分による損失
- 不完全燃焼ガスによる損失
- ボイラー周壁からの放熱損失
- 排ガス熱による損失
- 各部からのドレン、蒸気や温水の漏れ等による損失
問２６ 重油バーナに関し、次のうち誤っているものは次のうちどれか。
- 回転式バーナは、回転軸に取り付けられたカップの内面で油膜を形成し、遠心力により油を微粒化するものである。
- ガンタイプバーナは、ファンと圧力噴霧式バーナとを組み合わせたもので、燃焼量の調節範囲が狭い。
- 蒸気（空気）噴霧式バーナは、圧力を有する蒸気又は空気を導入し、そのエネルギーを油の霧化に利用するもので、ターンダウン比が広い。
- 圧力噴霧式バーナは、油に高圧力を加え、これをノズルチップから激しい勢いで炉内に噴出させるものである。
- 戻り油式圧力噴霧バーナは、単純な圧力噴霧式バーナに比べターンダウン比が狭い。
問２７ 窒素酸化物（ＮＯｘ）の発生を抑制する方法として、誤っているものは次のうちどれか。
- 炉内燃焼ガス中の酸素濃度を低くする。
- 燃焼温度を高くし、高温燃焼域における燃焼ガスの滞留時間を長くする。
- 排ガス再循環法によって燃焼させる。
- 濃淡燃焼法によって燃焼させる。
- 二段燃焼法によって燃焼させる。
問２８ 重油の成分による障害に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 水分が多いと貯蔵中にスラッジを形成する。
- 水分が多いといきづき燃焼を起こす。
- 硫黄分は、ボイラーの高温部にアルカリ腐食を起こす。
- 残留炭素分が多いほど、ばいじん量は増加する。
- 灰分は、ボイラーの伝熱面に付着し伝熱を阻害する。
問２９ 石炭の元素分析の成分の組み合わせとして、正しいものは次のうちどれか。
- 水分 灰分 揮発分 固定炭素 リン
- 水分 灰分 揮発分 硫黄 リン
- シリカ 炭素 水素 酸素 硫黄
- 炭素 水素 酸素 窒素 硫黄
- 固定炭素 窒素 酸素 水素 シリカ
問３０ ボイラーの人工通風に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 押込通風方式は、空気流と燃料噴霧流との混合が有効に利用できるため、燃焼効率が高まる。
- 押込通風方式は、炉内に漏れ込む空気がなく、ボイラー効率が向上する。
- 誘引通風方式は、ファンを用いて燃焼ガスを誘引するもので、燃焼ガスの外部への漏れ出しがない。
- 平衡通風方式は、通風抵抗の大きなボイラーでも、強い通風力が得られる。
- 平衡通風方式は、押込みファンと誘引ファンを併用したもので、炉内圧は大気圧より高く調節する。
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