二級ボイラー技士 試験問題!! 過去問と解答 平成20年上期 問1~問10(ボイラーの構造に関する知識)
二級ボイラー技士 試験問題!!過去問 解答
平成20年上期 問1~問10(ボイラーの構造に関する知識)
の過去問と解答 です。
問1 熱及び蒸気に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 飽和水から飽和蒸気になるのに費やされる熱量を潜熱という。
- 飽和蒸気の比エンタルピは、その飽和水の顕熱に蒸発熱を加えた値である。
- 飽和温度は、圧力が高くなるに従って高くなる。
- 水の蒸発熱は、圧力が高くなるほど大きくなる。
- 過熱蒸気温度と同じ圧力の飽和蒸気温度との差を過熱度という。
問2 水管ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
- ボイラー水の流動方式によって自然循環式、強制循環式及び貫流式の三つに分類される。
- 自然循環式の場合、高圧になるほど蒸気と水との密度差が大きくなるため水の循環力が強くなる。
- 貫流式の場合、細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水が必要である。
- 燃焼室を自由な大きさにできるので、燃焼状態がよく、種々の燃料及び燃焼方式に適応できる。
- 高圧大容量ボイラーには、炉壁全面を水冷壁とし接触伝熱面が少ない放射形ボイラーが多く用いられる。
問3 鋳鉄製蒸気ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 各セクションは、蒸気部連絡口及び水部連絡口の部分でこう配のついたニップルにより結合する。
- ウェットボトム形は、伝熱面積を増加させるため、ボイラー底部にも水を循環させる構造となっている。
- 暖房用では、原則として復水を循環使用する。
- 給水管は、安全低水面の位置でボイラーに直接取り付ける。
- 鋼製ボイラーに比べ腐食に強い。
問4 ばね安全弁に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 吹出し圧力は、ばねの調整ボルトにより、ばねが弁座を押し付ける力を変えることによって調整する。
- 弁棒はばねの力で押し下げられ、弁体は弁座に密着している。
- 弁体が弁座から上がる距離を揚程(リフト)という。
- 蒸気流量を制限する構造によって、揚程式と全量式に区分される。
- 揚程式安全弁の吹出し面積は、のど部の面積で決められる。
問5 胴及びドラムに関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 胴及びドラムが円筒形になっているのは、同種、同厚の材料に対し大きな強度を得ることができるからである。
- 胴板には、内部の蒸気圧力によって引張応力が発生する。
- 胴板に生じる応力には、周方向の応力及び軸方向の応力がある。
- 周継手の強さは、長手継手に求められる強さの2倍以上必要である。
- 胴板の溶接、胴板と鏡板との溶接などの重要な継手は、突合せ両側溶接を行うことが原則である。
問6 鏡板及び管板に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 同一材料、同一寸法の場合、半だ円体形鏡板は、皿形鏡板より強度が大きい。
- 皿形鏡板は、球面殻部、環状殻部及び円筒殻部からなっている。
- 皿形鏡板の球面殻部は、すみの丸みをなす部分である。
- 平鏡板には、内部の蒸気圧力によって曲げ応力が生ずる。
- 管板には、管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられる。
問7 炉筒煙管ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
- コンパクトな形状で、据付けにれんが積みを必要としないので、パッケージ形式としたものが多い。
- 伝熱面積当たりの保有水量が少ないので負荷変動によって圧力及び水位が変動しやすい。
- 他の丸ボイラーと比べて、一般に内部の清掃が困難なので、良質の給水を必要とする。
- 戻り燃焼方式を採用して燃焼効率を高めたものがある。
- 煙管ボイラーに比べて効率がよく、85~90%に及ぶものがある。
問8 ボイラーの給水系統装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- ディフューザポンプは、羽根車の外周に案内羽根がないので高圧が得にくく、低圧のボイラーに使用される。
- ボイラー又はエコノマイザの入口には、給水弁と給水逆止め弁を備える。
- 給水弁にはアングル弁又は玉形弁が用いられ、給水逆止め弁にはスイング式又はリフト式が用いられる。
- 給水弁と給水逆止め弁をボイラーに取り付ける場合には、給水弁をボイラーに近い側に取り付ける。
- 給水内管は、一般に長い鋼管に設けられた小さな多数の穴から、給水をボイラーの胴又はドラム内の広い範囲に分布させるもので、安全低水面よりやや下方に取り付ける。
問9 ボイラーに使用される計測器に関する次のAからEまでの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 圧力計のブルドン管の断面は、真円形に作られている。
B 胴と圧力計の間に水を入れたサイホン管を取り付け、ブルドン管に蒸気が直接入らないようにする。
C 平形反射式水面計は、水部は銀色に光って見え、蒸気部は黒色に見える。
D 差圧式流量計は、オリフィスなどの絞りの入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生ずることを利用している。
E 容積式流量計は、だ円形のケーシングの中にだ円形歯車を2個組み合わせたもので、流量が歯車の回転数の二乗に比例することを利用している。
- A、B
- A、D
- B、D
- B、E
- C、E
問10 電気式温度調節器(オンオフ式)に関し、次のうち誤っているものはどれか。
- 温度調節器は、調節器本体と感温体及びこれらを連結する導管からなっている。
- 感温帯には、温度によって抵抗値が変化する電気的特性を有する硫化鉛が使用されている。
- 感温体は、ボイラー本体に直接取り付けるか又は保護管を用いて取り付ける。
- 感温体の保護管の管内には、シリコングリスなどを挿入して感度を良くする。
- オンオフ動作による温度制御には、動作すき間の設定が必要となる。
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