二級ボイラー技士 試験問題!! 過去問と解答 平成23年上期 問1~問10(ボイラーの構造に関する知識)
二級ボイラー技士 試験問題!!過去問 解答
平成23年上期 問1~問10(ボイラーの構造に関する知識)
の過去問と解答 です。
問1 熱及び蒸気について、誤っているものは次のうちどれか。
- 水が沸騰を開始してから全部の水が蒸気になるまでは、水の温度は一定である。
- 水の飽和温度は、標準大気圧のとき100℃で、圧力が高くなるに従って高くなる。
- 飽和蒸気の比体積は、圧力が高くなるに従って小さくなる。
- 飽和蒸気の比エンタルピは、その飽和水の顕熱に潜熱を加えた値である。
- 水の蒸発熱は、圧力が高くなるに従って大きくなり、臨界点に達すると最大になる。
問2 炉筒煙管ボイラーについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 一般に径の大きい波形炉筒と煙管群を組み合わせた構造の内だき式ボイラーである。
- 煙管ボイラーに比べて効率がよく85~90%に及ぶものがある。
- 水管ボイラーに比べて起動から蒸気発生までに時間がかかるが、負荷変動による圧力変動は少ない。
- 加圧燃焼方式を採用し、燃焼室熱負荷を低くして燃焼効率を高めているものがある。
- 戻り燃焼方式を採用し、燃焼効率を高めているものがある。
問3 ボイラーの送気系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。
- 長い主蒸気管には、温度の変化による伸縮を自由にするため、エキスパンションジョイントを設ける。
- 過熱器は、乾き度の高い飽和蒸気を得るため、ボイラー胴又はドラム内に設けられる装置である。
- 蒸気トラップは、蒸気の使用設備中にたまったドレンを自動的に排出する装置である。
- 減圧装置は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいとき又は使用箇所での蒸気圧力を一定に保つときに用いられる装置である。
- 沸水防止管は、気水分離器の一種で、ボイラー胴又はドラム内に設けられる装置である。
問4 ボイラーに使用する計測器について、誤っているものは次のうちどれか。
- ブルドン管圧力計は、水を入れたサイホン管などを用いて胴又は蒸気ドラムに取り付ける。
- 二色水面計は、光線の屈折率の相違を利用したもので、蒸気部は赤に、水部は緑に見える。
- 差圧式流量計は、ベンチュリ管などの絞りの入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生じることを利用して計る。
- 容積式流量計は、だ円形のケーシングの中でだ円形歯車を2個組み合わせて回転させると、流量が歯車の回転数の二乗に比例することを利用して計る。
- U字管式通風計は、計測する場所の空気又はガスの圧力を大気の圧力と比較して、その差を水柱で計る。
問5 ボイラーの給水系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。
- ボイラーに給水するポンプは、主に遠心ポンプが使用される。
- 渦巻ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根がなく、一般に低圧のボイラーに使用される。
- インゼクタは、空気の噴射力を利用して給水する装置で圧力の高いボイラーに使用される。
- 給水弁にはアングル弁又は玉形弁が、給水逆止め弁にはスイング式又はリフト式の弁が使用される。
- 給水弁と給水逆止め弁をボイラーに取り付ける場合には、給水弁をボイラーに近い側に取り付ける。
問6 ボイラーの水位制御について、誤っているものは次のうちどれか。
- ボイラーの水位制御は、負荷が変動した場合に、それに応じて給水量を調節するものである。
- ドラム水位の制御方法には、単要素式、2要素式及び3要素式がある。
- 単要素式は、ドラム水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。
- 単要素式には、水位の変化を偏差信号として給水調節器へ伝え、比例制御で給水調節弁の開度を変えるようにしたものなどがある。
- 2要素式は、水位の検出の他に給水流量を検出し、両者の信号を総合して操作部へ伝えるようにした方式である。
問7 ボイラーのばね安全弁及び安全弁の排気管について、誤っているものは次のうちどれか。
- 安全弁の吹出し圧力は、ばねの調整ボルトにより、ばねが弁体を弁座に押し付ける力を変えることによって調整できる。
- ばね安全弁は、蒸気流量を制限する構造によって揚程式と全量式に分類される。
- 揚程式安全弁の吹出し面積は、のど部の面積で決められる。
- 安全弁箱又は排気管の底部には、弁を取り付けていないドレン抜きを設ける。
- 安全弁の取付管台の内径は、安全弁入口径と同径以上とする。
問8 ボイラーの主蒸気弁について、誤っているものは次のうちどれか。
- 主蒸気弁は、ボイラーの蒸気取出し口又は過熱器の蒸気出口に取り付けられる。
- 主蒸気弁には、アングル弁、玉形弁及び仕切弁などの種類がある。
- アングル弁は、蒸気入口と出口が直角になったもので、一般に蒸気は弁体の下方から入り横から出る。
- 玉形弁は、蒸気が弁内を直線状に流れ、全開時の抵抗が小さい。
- 2基以上のボイラーが蒸気出口で同一管系に連絡している場合は、主蒸気弁の後に蒸気逆止め弁を設ける。
問9 ボイラー各部の構造と強さについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 胴板には、内部の圧力によって周方向及び軸方向に引張応力が発生する。
- 胴板の長手継手の強さは、周継手の強さの1/2以上あればよい。
- 鏡板は、一般に皿形鏡板が用いられるが、高圧ボイラーでは半だ円体形鏡板又は全半球形鏡板が用いられる。
- 平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるため、大径のもの又は圧力の高いものはステーで補強する。
- 炉筒は、鏡板によって拘束されているため、燃焼ガスによって加熱されると、炉筒板には圧縮応力が生じる。
問10 鋳鉄製蒸気ボイラーについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 各セクションは、蒸気部連絡口及び水部連絡口の穴の部分に、こう配のついたニップルをはめて結合されている。
- 暖房用蒸気ボイラーでは、原則として復水を循環使用する。
- 重力式蒸気暖房返り管の取付けには、ハートフォード式連結法が多く用いられる。
- 給水管は、安全低水面の位置でボイラーに直接取り付ける。
- 鋼製ボイラーに比べ、強度は弱いが腐食に強い。
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