二級ボイラー技士 試験問題!! 過去問と解答、解説 平成29年下期 問21~問30(燃料及び燃焼に関する知識)
二級ボイラー技士 試験問題!!過去問 解答と解説
平成29年下期 問21~問30(燃料及び燃焼に関する知識)
の過去問と解答、解説 です。
問21 燃料の分析及び性質について、誤っているものは次のうちどれか。
- 組成を示す場合、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられる。
- 発熱量とは、燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量をいう。
- 液体燃料及び固体燃料の発熱量の単位は、通常、MJ/kgで表す。
- 低発熱量は、高発熱量から水蒸気の潜熱を差し引いた発熱量で、真発熱量ともいう。
- 高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水分及び炭素の割合によって決まる。
問22 石炭の工業分析において、分析値として表示されない成分は次のうちどれか。
- 水分
- 灰分
- 揮発分
- 固定炭素
- 窒素
問23 重油の性質について、誤っているものは次のうちどれか。
- 重油の密度は、温度が上昇すると減少する。
- 密度の大きい重油は、密度の小さい重油より一般に引火点が低い。
- 重油の比熱は、温度及び密度によって変わる。
- 重油の粘度は、温度が上昇すると低くなる。
- C重油は、A重油より単位質量当たりの発熱量が小さい。
問24 石炭について、誤っているものは次のうちどれか。
- 石炭に含まれる固定炭素は、石炭化度の進んだものほど少ない。
- 石炭に含まれる揮発分は、石炭化度の進んだものほど少ない。
- 石炭に含まれる灰分が多くなると、燃焼に悪影響を及ぼす。
- 石炭の燃料比は、石炭化度の進んだものほど大きい。
- 石炭の単位質量当たりの発熱量は、一般に石炭化度の進んだものほど大きい。
問25 ボイラーの油バーナについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 圧力噴霧式バーナは、油に高圧力を加え、これをノズルチップから炉内に噴出させて微粒化するものである。
- 戻り油式圧力噴霧バーナは、単純な圧力噴霧式バーナに比べ、バーナ負荷調整範囲が狭い。
- 高圧蒸気噴霧式バーナは、比較的高圧の蒸気を霧化媒体として油を微粒化するもので、バーナ負荷調整範囲が広い。
- 回転式バーナは、回転軸に取り付けられたカップの内面で油膜を形成し、遠心力により油を微粒化するものである。
- ガンタイプバーナは、ファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたもので、燃焼量の調節範囲が狭い。
問26 重油燃焼によるボイラー及び附属設備の低温腐食の抑制措置として、誤っているものは次のうちどれか。
- 硫黄分の少ない重油を選択する。
- 燃焼ガス中の酸素濃度を上げる。
- 給水温度を上昇させて、エコノマイザの伝熱面の温度を高く保つ。
- 燃焼室及び煙道への空気漏入を防止し、煙道ガスの温度の低下を防ぐ。
- 重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を下げる。
問27 重油の加熱について、AからDのうち正しいものの組合せは次のうちどれか。
A 加熱温度が低すぎると、いきづき燃焼となる。
B 加熱温度が低すぎると、バーナ管内で油が気化し、ベーパロックを起こす。
C 加熱温度が低すぎると、すすが発生する。
D 加熱温度が低すぎると、霧化不良となり、燃焼が不安定となる。
- A B
- B C
- C D
- A C
- B D
問28 ボイラー用ガスバーナについて、誤っているものは次のうちどれか。
- ボイラー用ガスバーナは、ほとんどが予混合燃焼方式を採用している。
- 拡散燃焼方式ガスバーナは、空気の流速・旋回強さ、ガスの分散・噴射方法、保炎器の形状などにより、火炎の形状やガスと空気の混合速度を調節する。
- センタータイプガスバーナは、空気流の中心にガスノズルがあり、先端からガスを放射状に噴射する。
- リングタイプガスバーナは、リング状の管の内側に多数のガス噴射孔があり、ガスを空気流の外側から内側に向かって噴射する。
- マルチスパッドガスバーナは、空気流中に数本のガスノズルがあり、ガスノズルを分割することによりガスと空気の混合を促進する。
問29 次の文中の( )内に入れるAの語句及びBの数値の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「ボイラーの燃焼室熱負荷とは、単位時間における燃焼室の単位容積当たりの(A)をいう、通常の水管ボイラーの燃焼室熱負荷は、微粉炭バーナのときは(BkW/㎥、油・ガスバーナのときは200~1200kW/㎥である。」
。。。。。。A B
- 放射伝熱量 400~1400
- 放射伝熱量 150~200
- 吸収熱量 400~1400
- 発生熱量 150~200
- 発生熱量 400~1400
問30 ボイラーの通風について、誤っているものは次のうちどれか。
- 押込通風は、燃焼用空気をファンを用いて大気圧より高い圧力の炉内に押し込むものである。
- 押込通風は、空気流と燃料噴霧流が有効に混合するため、燃焼効率が高まる。
- 誘引通風は、燃焼ガスを煙道又は煙突入口に設けたファンによって吸い出すもので、燃焼ガスの外部への漏れ出しがない。
- 平衡通風は、押込ファンと誘引ファンを併用したもので、炉内圧を大気圧よりわずかに低く調節する。
- 平衡通風は、燃焼調節が容易であり、要する動力が押込通風より小さい。
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