二級ボイラー技士 試験問題!! 過去問と解答、解説 平成29年下期 問1~問10(ボイラーの構造に関する知識)
二級ボイラー技士 試験問題!!過去問 解答と解説
平成29年下期 問1~問10(ボイラーの構造に関する知識)
の過去問と解答、解説 です。
問1 伝熱について、誤っているものは次のうちどれか。
- 伝熱作用は、熱伝導、熱伝達及び放射伝熱の三つに分けることができる。
- 温度が一定でない物体の内部で、温度の高い部分から低い部分へ順次、熱が伝わる現象を熱伝達という。
- 空間を隔てて相対している物体間に伝わる熱の移動を放射伝熱という。
- 固体壁を通して高温流体から低温流体へ熱が移動する現象を熱貫流又は熱通過という。
- 熱貫流は、一般に熱伝達及び熱伝導が総合されたものである。
問2 ボイラーの水循環について、誤っているものは次のうちどれか。
- 温度が上昇した水及び気泡を含んだ水は上昇し、その後に温度の低い水が下降して、ボイラー内に自然に水の循環流ができる。
- 丸ボイラーは、伝熱面の多くがボイラー水中に設けられ、水の対流が容易なので、特別な水循環の系路を構成する必要がない。
- 水管ボイラーは、水循環を良くするために、水と気泡の混合体が上昇する管と、水が下降する管を区別して設けているものが多い。
- 自然循環式水管ボイラーは、高圧になるほど蒸気と水との密度差が小さくなり、循環力が強くなる。
- 水循環が良いと熱が水に十分伝わり、伝熱面温度は水温に近い温度に保たれる。
問3 ボイラーの容量及び効率について、誤っているものは次のうちどれか。
- 蒸気ボイラーの容量(能力)は、最大連続負荷の状態で、1時間に発生する蒸発量で示される。
- 蒸気の発生に要する熱量は、蒸気温度及び給水温度によって異なるが蒸気圧力については一定である。
- 換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を、2257kJ/kgで除したものである。
- ボイラー効率とは、全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合をいう。
- ボイラー効率を算定するときは、燃料の発熱量は、一般に低発熱量を用いる。
問4 次の文中の( )内に入れるA及びBの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーでは、(A)を循環して使用するが、給水管はボイラーに直接接続しないで(B) に取り付けるハートフォード式連結法が用いられる。」
。。。A B
- 蒸気 給水管
- 蒸気 返り管
- 復水 返り管
- 復水 給水管
- 給水 逃がし管
問5 ボイラーの吹出し装置について、誤っているものは次のうちどれか。
- 吹出し管は、ボイラー水の不純物濃度を下げたり、沈殿物を排出するため、胴又はドラムに設けられる。
- 吹出し弁には、スラッジなどによる故障を避けるため、仕切弁又はY形弁が用いられる。
- 小容量の低圧ボイラーでは、吹出し弁の代わりに吹出しコックが用いられることが多い。
- 大形のボイラー及び高圧のボイラーでは、2個の吹出し弁を直列に設け、ボイラーに近い方を漸開弁、遠い方を急開弁とする。
- 連続吹出し装置は、ボイラー水の不純物濃度を一定に保つように調整弁によって吹出し量を加減し、少量ずつ連続的に吹き出す装置である。
問6 ボイラーに使用するブルドン管圧力計について、誤っているものは次のうちどれか。
- 圧力計は、原則として胴又は蒸気ドラムの一番高い位置に取り付ける。
- 圧力計と胴又は蒸気ドラムとの間に水を入れたサイホン管などを取り付け、蒸気がブルドン管に直接入らないようにする。
- 圧力計は、ブルドン管とダイヤフラムを組み合わせたもので、ブルドン管が圧力によって伸縮することを利用している。
- ブルドン管は、断面が扁平な管を円弧状に曲げ、その一端を固定し他端を閉じたものである。
- 圧力計のコックは、ハンドルが管軸と同一方向になったときに開くように取り付ける。
問7 ボイラー各部の構造及び強さについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 胴板には、内部の圧力によって引張応力が生じる。
- 胴板に生じる応力に対して、胴の周継手の強さは、長手継手の強さの2倍以上必要である。
- だ円形のマンホールを胴に設ける場合には、短径部を胴の軸方向に配置する。
- 平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステーによって補強する。
- 管板には、煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられる。
問8 ボイラーの圧力制御機器について、誤っているものは次のうちどれか。
- 比例式蒸気圧力調節器は、一般にコントロールモータとの組合せにより、比例動作によって蒸気圧力の調節を行う。
- 比例式蒸気圧力調節器では、比例帯の設定を行う。
- オンオフ式蒸気圧力調節器(電気式)は、水を入れたサイホン管を用いてボイラーに取り付ける。
- 蒸気圧力制限器は、ボイラーの蒸気圧力が異常に上昇した場合に、直ちに燃料の供給を遮断するものである。
- 蒸気圧力制限器には、一般に比例式圧力調節器が用いられている。
問9 温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品について、誤っているものは次のうちどれか。
- 水高計は、温水ボイラーの圧力を測る計器であり、蒸気ボイラーの圧力計に相当する。
- 温水ボイラーの温度計は、ボイラー水が最高温度となる所で、見やすい位置に取り付ける。
- 温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた開放形膨張タンクに直結させる。
- 温水ボイラーの逃がし弁は、水の圧力が設定した圧力を超えると、水の膨張により弁体を押し上げ水を逃がすものである。
- 給湯用温水ボイラーの真空給水ポンプは、受水槽内を真空にして、返り管内の凝縮水を受水槽に吸引するとともに、ボイラーに給水するために用いられる。
問10 ボイラーに空気予熱器を設置した場合の利点として、誤っているものは次のうちどれか。
- ボイラー効率が上昇する。
- 燃焼状態が良好になる。
- 炉内伝熱管の熱吸収量が多くなる。
- 水分の多い低品位燃料の燃焼効率が上昇する。
- ボイラーへの給水温度が上昇する。
二級ボイラー技士の過去問はダウンロードも出来ますのでプリントして勉強するのも非常にオススメです。
(→二級ボイラー技士 過去問と解答 まとめページに行ってみる)
後、マークシート答案用紙もあります。
(→未経験から始める4点セットの資格取得!!二級ボイラー技士-⑤勉強に役立つマークシート用紙!!のページを見てみる)
過去問だけでもある程度は大丈夫かもしれません。が、確実に合格するには参考書や問題集の解説による理解が必要です!!
(→おすすめの参考書の紹介をしています!!「未経験から始める4点セットの資格取得!!二級ボイラー技士-③試験に向けて」のページを見てみる)
なお、勉強方法に関してはこちらのページをどうぞ!!